ヴァンパイアフェイシャルとは、人の体に備わった組織の修復力を利用し、肌質を改善させる治療です。シワやたるみ、ニキビ跡や毛穴開きの改善、肌質改善など、さまざまな肌悩みに効果が期待できます。そこで、今回は、効果やメリットだけでなく、デメリットも含めた、ヴァンパイアフェイシャルの特徴についてご紹介します。
ヴァンパイアフェイシャルとは?
ヴァンパイアフェイシャルとは、単独でも効果がある「ダーマペン」と「PRP皮膚再生療法」の2つを組み合わせることで、より高い肌質改善の効果を狙う施術です。
ダーマペンは、先端に細い針が剣山のようについているペン型の機械を上下動させ、肌に穴をあけることで、創傷治癒効果を狙った治療法です。また、針に伝った成分が肌の中に届けられ効果を発揮します。
PRP皮膚再生療法は、傷口を塞ぎ出血を止める血小板の働きを活用して、自分の血小板を利用し、組織の再生力や自然治癒力を高めるための治療法です。
ヴァンパイアフェイシャルは、自分の血液から作られたPRPを、ダーマペンで穴を開けた肌に浸透させることで、肌が本来持っている自然治癒力が高まり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった美肌成分が単独の場合以上に増えることが期待できます。
ヴァンパイアフェイシャルは、自然治癒力を利用した施術なので、効果はゆっくり現れ、効果を実感できるまで1週間〜数ヶ月ほどかかります。
1回の施術でも効果を実感する人はいますが、一般的には2〜3回目で効果を感じる人が多いとされています。深いクレーターなど治療内容によっては、3〜6回以上行わないと効果を感じないケースもあります。
また、効果の持続期間は約1年程度と、長期間にわたり効果を実感することができます。肌のターンオーバーの周期に合わせて、約1カ月の間隔で治療する場合が多く、自然治癒力によって肌質を改善させるので、繰り返し治療を行えば、より長くアンチエイジング効果を持続させることも可能です。
ヴァンパイアフェイシャルの効果・メリットと副作用・デメリット
ヴァンパイアフェイシャルは、ダーマペンによって自然治癒力を高め、PRPによって成長因子を肌の深い層に浸透させるため、ダーマペン単体でのニキビ跡やクレーターの治療よりも高い効果を期待できます。特に、傷跡やいちご鼻、目の下のくまに効果的です。
また、古い角質を剥がし、新しい皮膚の再生を促すことで、シワや開き毛穴にも効果が期待でき、コラーゲンやエラスチンが生成されることで、小じわやたるみ、ほうれい線などを改善させる効果も見込めます。
ヴァンパイアフェイシャルは、自分の血小板を使用するので、アレルギーの心配や副作用が少ないとされています。また、細い針で肌に小さな穴を開けて薬剤を浸透させるので、肌への負担も少ない施術です。
さらに、長期間効果を実感でき、施術範囲が全顔なので、広範囲にできたニキビ跡やクレーターなどを治療できます。
ただし、ダーマペンの針の深さによりますが、ダウンタイムが3日~1週間程度あり、赤みや内出血、皮むけ、痒みなどが起こる可能性があります。
また、小さな穴を無数に開けていくため、個人差はあるものの痛みを感じます。しかし、基本的には施術前に麻酔クリームを塗るので、それほど不安になる必要はないでしょう。
また、ダーマペンの針によってアレルギーが出る可能性がある、金属アレルギーの人は施術ができません。ほかにも、妊娠中・授乳中の人や、ケロイド体質の人など、施術を受けられない場合もあります。
まとめ
ヴァンパイアフェイシャルは、ダーマペンとPRP皮膚再生療法の2つの施術の良さが相まって、より高い美肌効果が期待できる治療です。ヴァンパイアフェイシャルに興味がある方は、さまざまな肌悩みへの効果やメリットだけでなく、効果が現れるまでの期間や持続期間、ダウンタイムなど、ヴァンパイアフェイシャルの特徴をしっかり理解して、自分に合った施術かどうか判断しましょう。