どうしてバリア機能は低下してしまうの?

バリア機能とは、肌を外部の刺激や異物から守るとともに、水分を閉じ込めて、潤いのある肌をキープするはたらきです。そのため、バリア機能が低下すると、肌にさまざまなトラブルが生じてしまいます。そこで、今回は、バリア機能低下の原因をご紹介します。

バリア機能低下の原因

バリア機能低下の1番の原因は肌の乾燥ですが、乾燥の原因には内的要素と外的要素があります。これらの要素によって乾燥状態が進み、乾燥肌になるとバリア機能は低下するのです。また、乾燥肌は、CEやタイトジャンクションといったバリア機能を維持する要素のはたらきも低下させます。

加齢とともに皮脂の分泌が低下しはじめ、角層の水分量が低下すると、乾燥した状態になって、バリア機能が低下してしまいます。一方、赤ちゃんの肌もバリア機能が未熟でデリケートです。生まれて2カ月くらいまで皮脂の分泌が盛んですが、その後、乳幼児の時代も皮脂の分泌が低下するため乾燥しやすくなります。

また、紫外線を浴びると、細胞が紫外線から体を守ろうとして活性酸素を発生させます。体内で処理できる以上に活性酸素が溜まってしまうと、細胞に悪影響を及ぼし、バリア機能も低下してしまうのです。真皮にまでダメージがおよぶと、肌の中にあるヒアルロン酸やセラミドにまでダメージが与えられ、肌が乾燥し、バリア機能も低下してしまいます。

ほかにも、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、花粉などのアレルギー源、PM2.5などの大気中の汚染物質、熱すぎるお風呂や酸性やアルカリ性などの温泉も、バリア機能を低下させてしまいます。

バリア機能低下の原因になるスキンケア

間違ったスキンケアもバリア機能を低下させる原因の1つです。

クレンジングは、スキンケアの中で肌に1番ダメージを与えるので、バリア機能を低下させるリスクがあります。強い界面活性剤を使用したクレンジング料や、ゴシゴシ擦るなどの肌に大きな負担をかけるクレンジングは、肌にダメージを与え、バリア機能を低下させてしまいます。

クレンジングには、アミノ酸界面活性剤を使った肌に優しいクレンジング料を使い、くるくるとメイクを浮かせるようなイメージでやさしく肌になじませ、40秒~60秒程度ですませましょう。また、タイプとしては、ジェル、ミルク、クリームがおすすめです。濃いメイクを控えたり、ダブル洗顔不要のクレンジング料を使うこともポイントです。一方、毛穴に汚れが残ることもバリア機能を低下させてしまうので、毛穴の汚れをしっかり落とせるクレンジング料を使うことも大切です。

洗顔時の擦りすぎもバリア機能を低下させます。洗顔は、アミノ酸系や弱酸性の洗顔料をしっかり泡立て優しく洗い上げ、ぬるま湯ですすぎ、1~2分程度で終わらせましょう。

また、刺激の強い成分や自分に合わない成分が入った化粧品を使い続けると、バリア機能の低下をもたらします。刺激のリスクがある成分には、アルコール、PGやDPG、合成香料や合成着色料などがあります。抗酸化作用、美白作用、コラーゲンを増やす作用があるビタミンC誘導体や、しわ対策やほうれい線対策で使われるレチノールは、エイジングケアによい成分ですが、刺激があるので、バリア機能が正常でない方にはおすすめできません。一方、パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は低濃度であり、最近では処方技術も向上しているのでそれほど心配する必要はありません。

また、バリア機能が低下していると、今まで使っていた化粧品に刺激を感じることがあります。その状態で使用を続けると、さらにバリア機能を低下させることにもなりかねないので、エイジングケア化粧品などに切り替えてみることも検討してみましょう。
ほかにも、毛穴パックや角栓の取りすぎなど、刺激の強い毛穴ケアはバリア機能を低下させます。

まとめ

バリア機能を低下させる原因には、紫外線や花粉などの外的要素以外にも、ストレスや日常生活の乱れ、間違ったスキンケアなどの内的要素も関係しています。スキンケアの基本である清潔、保湿、紫外線対策を徹底し、健康やアンチエイジングを意識した生活を送ることで、バリア機能のはたらきが正常な肌をつくりましょう。